動物病院で目にした“ドッグドック”の貼り紙。犬にも人間ドックと同じシステムがあるの?!とビックリしました。愛犬の健康のために受けてみたいけれど費用が心配…からだに負担はないのか…
など、ドッグドックに不安を感じている飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、ドッグドックの平均的な費用や検査内容などについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
ドッグドックの検査内容や費用
「ドッグドック」「ペットドック」「ワンちゃんドック」「定期健康診断」とは犬の健康診断のことで、病気の早期発見を目的に任意で受けることができます。
受診できる場所
ドッグドックは大学付属動物病院などの大きな病院でなくても受けることができます。検査機材がない動物病院の場合は難しいですが、多くの動物病院でドッグドックを受けることができます。
検査項目別費用
ドッグドックの予約がとれたら、検査の当日の朝は食事を抜いて、尿検査や検便がある場合は指定のキットに採取しましょう。
スタンダードプラン 15,000円程度
検査方法 | 詳細 | 見つけられる病気 |
---|---|---|
身体検査 | 目 耳 皮膚 |
白内障、外耳炎、皮膚病、歯周病などを発見することができる。 |
血液検査 | 血球算定検査 (貧血・感染等) 生化学検査 (肝臓・腎臓等) 電解質検査 (ナトリウム・カリウム等) |
臓器の異常や白血病、糖尿病など多くの病気や異常を血液検査で発見することができる。 |
尿検査 | Ph 結晶の有無など |
腎不全、結石の早期発見をすることができる。 |
糞便検査 | 寄生虫 細菌など |
消化の状態や寄生虫を発見することができる。 |
レントゲン検査 (X線検査) |
胸部(心臓) 腹部 |
臓器や構造物の位置、大きさ、形などに異常がないか確認することができる。 |
しっかりプラン 30,000円程度
検査方法 | 詳細 | 見つけられる病気 |
---|---|---|
スタンダードプラン | ||
甲状腺ホルモン検査 | 甲状腺異常を発見し、早期に治療を開始することができる。 | |
超音波検査 (エコー検査) |
胸部(心臓) 腹部 |
心臓内部の構造や血液の流れに異常がないか確認することができる。 |
上記のように検査内容のプランごとに料金が決まっている場合や、犬の大きさによって料金が違う場合もあり、料金設定や検査内容は動物病院によってさまざまです。
その他に気になる部分の検査や、内視鏡検査や造影剤を使った精密検査はオプション検査として追加検査ができる場合もあるので、かかりつけの動物病院で確認してみてください。
心臓検査 10,000円程度
検査方法 | 見つけられる病気 |
---|---|
レントゲン検査 (X線検査) |
心臓の位置、大きさ、形などに異常がないか確認することができる |
心電図検査 | 不整脈や心臓の異常 |
超音波検査 (エコー検査) |
心臓内部の構造や血液の流れに異常がないか確認することができる。 |
眼科検査 8,000円程度
検査方法 | 見つけられる病気 |
---|---|
眼圧測定 | 白内障・緑内障 |
超音波検査 (エコー検査) |
白内障・網膜剥離・眼内腫瘍 |
シルマーティア試験 | 涙の量をはかり、ドライアイの診断をすることができる。 |
上記のように気になる部分だけをしっかり検査してくれるコースもあるので、目的や予算に合った検査をしてくれる動物病院を探してみるといいかもしれません。
健康診断はペット保険の適応外
ドッグドックやワクチン接種、フィラリア抗原検査などといった予防を目的とした検査や診療は、基本的にはペット保険の適応外となります。
ドッグドックに身体的な負担はない
ドッグドックの検査中は飼い主の手を離れ、どんな風に検査しているのか見ることができないので愛犬の様子が心配ですよね。
しかし、ドッグドックには麻酔を使う検査は含まれていないので、身体的な負担は少なくなっています。ただし、検査の結果CTスキャンやMRIが必要になった場合は麻酔が必要になりますので、リスクを理解したうえで受けるかどうか判断してください。
ドッグドックには身体的な負担が少ないとはいえ、これだけの検査をするので健康なワンちゃんでもどうしても疲れてしまいます。受診する前に散歩をして気分転換をさせたり、安心できる獣医師のもとで受けられることをおすすめします。検査が終わったとはたっぷりと甘やかせてあげてくださいね♪
4割の病気を見つけられるドッグドック
ドッグドックを年に1回のペースで受けている方は6割いらっしゃいます。半数以上の病気が血液検査で発見されているので、ドッグドックのコースでは金額的に負担がある場合は血液検査(5,000円前後)だけでも受けてみてはいかがでしょうか。
犬の健康診断ドッグドックまとめ
健康状態のいいワンちゃんの場合、ワクチン接種や予防薬の時期以外はなかなか動物病院にかかることが少なくなってしまいます。
犬の1日は人間の1週間に相当すると言われ、早いスピードで老化していきます。私たちにはわからない小さな変化もドッグドックをきっかけに発見できる可能性がありますので、ぜひ受診してみてはいかがでしょうか。