ドッグフードを開封した後、輪ゴムでとめたりドッグフードのチャックをしめているだけになっていませんか?
実はその保存方法ではドッグフードの劣化が進み、品質が落ちるだけではなく愛犬の健康にまで害がおよぶ可能性があるんです。
ドッグフードの種類ごとに正しい保存方法をご紹介していますので、おうちのドッグフードが正しく保管されているか確認してみてください。
ドッグフードを保存する基本的な方法
- 開封したら種類別に適切な保管場所で保存する
- 直射日光に当てない
- 高温多湿を避ける
この3点を守ることで、ドッグフードの開封前も開封後も正しく保管することができます。
タイプ別ドッグフードの保存方法
ドライ フード |
ウェット フード |
半生 フード |
|
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開封後の賞味期限 | 1カ月程度 | 2日以内 | 1週間程度 |
保存方法 | 開封後は、密閉性の高い専用のフードストッカーや、真空状態にできる密閉容器に移しかえて常温で保管する。 | 開封後は2日以内に食べきることを原則として、余った分は密閉容器に移しかえて冷蔵庫で保管する。 どうしても食べきれない場合は、冷凍庫で保管する。(解凍は冷蔵庫で行う) |
開封後、余った分は密閉容器に移しかえて冷蔵庫で保管する。 どうしても食べきれない場合は、冷凍庫で保管する。(解凍は冷蔵庫で行う) |
理由 | 酸素にふれることで、ドッグフードに含まれる油分が酸化するため。 | 水分量が多くカビが発生しやすいため。 | 保存料が多いため比較的劣化しにくいが、開封後の賞味期限は短く水分量も多いので、ウェットタイプと同じように保管することが望ましいため。 |
注意点 | 冷蔵庫での保管はNG!結露して湿気ることでカビの発生原因になる。 | 容器を移しかえない場合は、サランラップなどをして乾燥を防ぐ。 | 1食分を密閉容器に小分けにしておくことで、結露の発生を防ぐことができる。 |
おすすめの保存容器 | 真空状態になる容器 | 真空状態で小分けにできる容器 | 真空状態で1食分を小分けにできる容器 |
ドッグフードの劣化は健康被害の元
ドッグフードの劣化
- 嘔吐や下痢
- 体臭や糞が臭い
- 皮膚や被毛がべたついたり痒がる
- 大量に涙がでる(涙やけ)
- 発がん
ドッグフードの劣化は食いつきが悪くなるだけでなく、このような健康被害の原因になります。食事は健康を維持するためのものなので、食事が原因で健康を損なわないように正しい保管が必要ですね。
非常食を小分けにしておくのはNG
災害が多い昨今、非常用の準備をしているご家庭も多いかと思います。その時に悩むのが「愛犬の非常食はどうしよう…」ということではないでしょうか。実際にわが家も愛犬の避難グッズを用意する時にドッグフード問題にぶち当たりました。
なんせ犬用の非常食が少ない…そして人間の非常食に比べて、賞味期限が短いんですよね(;・∀・)
非常食についてプロの方に相談してみると
「犬の非常食は普段食べているものが基本」とのことでした。
そこで疑問に思ったのが
- 短い賞味期限問題
- 重いので小分けしてもいいのか
ということ。
プロの方の回答は
ドッグフードは1度でも酸素にふれると劣化が進んでしまうので、小分けにはしないこと。小分けにすることで賞味期限もぐんと短くなるので、袋ごと非常食として準備しましょう。
新しくドッグフードを購入したら非常食用に準備した方と入れ替えて、常に賞味期限が新しいドッグフードを避難バッグに入れ替える「交代制」がベストです。
とのことでした。多少避難バッグは重くなってしまいますが、非常時に命をつなぐ大切なものなのでわが家はこの方法を実践しています。(ごはん買い忘れた!というときも便利ですよ 笑)
1カ月で食べきれる量を把握しよう
体重5kgの犬の場合、1カ月にだいたい3kgのドッグフードを消費すると言われています。あくまで平均で、わが家の愛犬は2.5kgで1カ月に1kgのドッグフードを消費するので、1kgサイズの袋を購入しています。
大袋サイズの方が金銭的には割安ですが、密閉容器でも100%酸化を防ぐことはできません。愛犬の健康を守るためにも、1カ月で食べきれる量を把握して購入することをおすすめします。
ドッグフードの保存方法まとめ
- 開封後は種類別に適切な保管場所で保存する
- 直射日光に当てない
- 高温多湿を避ける
おうちのドッグフードは正しい方法で保管されていましたか?愛犬がいつまでも元気でいられるように、健康の基本である食を見直してみてはいかがでしょうか。