ドッグフードの知識

ドッグフードをふやかす正しい方法|子犬からシニア犬までの与え方

ふやかしたドッグフード

なんと、カップラーメンのようにドライフードにお湯を入れて、ハイできあがり!というわけではないようです。

ドッグフードを正しくふやかすことで、栄養満点のごはんができるということなのでその方法を実際に試してみました(^^)/

子犬の時期はいつからいつまでドライフードをふやかすべきなのか、成犬でもふやかして与えてもいいのかなど、さまざまな疑問を解決していきたいと思います。

ドッグフードの正しいふやかし方

ふやかす方法は3種類

  1. ぬるま湯でふやかす
  2. 電子レンジでふやかす
  3. 砕いてからぬるま湯でふやかす

ぬるま湯でふやかす

1 一度沸騰させたお湯を30~40℃まで冷ましたぬるま湯を用意する。
2 器に入れたドッグフードに適量のぬるま湯を入れてラップをする。
3 15~30分ひたしておく。
4 冷ましてから早めに食べさせる。

熱湯をかけてしまうと、ドッグフードに含まれるビタミンや栄養素を破壊してしまうので、ぬるま湯を使用するのがポイントです。お水はドライフードがふやからない上にお腹壊してしまうのでNGです。温かい犬用ミルクも栄養過多になってしまうので控えましょう。

水分を加えることで傷みやすくなるので、作り置きはせずに作った分はその場で食べさせるようにしましょう。もったいないですがお腹を壊してしまっては大変なので、残した分は捨ててくださいね。

電子レンジでふやかす

1 器にドッグフードと適量の水をいれてラップをする。
2 20秒温めてひたしておく。(600Wの場合)
3 冷ましてから早めに食べさせる。

電磁波を心配される方もいますが、海外の実験では、電子レンジで調理した食事とふつうに調理した食事をマウスに食べさせて比較したところ、健康状態に差が出なかったという報告もあるので安心してください。

砕いてからぬるま湯でふやかす

1 ミキサーやフードプロセッサーで細かくする。(わたしはビニール袋に入れて棒で粉砕します☆)
2 砕いたドッグフードに適量のぬるま湯を入れてラップをする。
3 15分ひたしておく。
4 冷ましてから早めに食べさせる。

砕くことで酸化がすすむので、食べる分だけ砕くようにしてください。細かくすることでふやかす時間が短縮されるのでおすすめです。

ドッグフードをふやかしてみました

わが家の愛犬(体重2.5kg)のドッグフード(シュプレモ)をふやかしてみましたヽ(^o^)丿

ドッグフードのふやかし方1

ドッグフードの量とぬるま湯(40℃)を用意します。

ドッグフードのふやかし方2

ドッグフードが浸るぐらいぬるま湯を入れてラップをしました。ドッグフードの量や好みの硬さで、ぬるま湯の量は調節してください。

ラップをして5分

ほとんどふやかっていますが、上の表面にまだカリカリした部分があったので、スプーンで混ぜてもう一度ラップをしてさらに5分待ちます。離乳食からカリカリフードに移行する時にちょうどよい硬さだと思います。

ふやかしたドッグフード

ラップをして10分

表面全体がふやかっていますが、まだ芯が残っているのでさらに5分待ちます。水分を加えたことでニオイが強くなり、ニオイを嗅ぎつけた愛犬が「はやくちょうだい」と鳴きはじめました(笑)

ラップをして15分

指で押すとほぐれるほどやわらかくなりました。

脂のコーティングが多いドッグフードの場合、水分を吸収しにくい場合もありますが、ふやかして残った水分には栄養がたくさん染み出ているので一緒に与えてください。

シニア犬の場合はフォークなどでペースト状につぶしてあげると、より食べやすくなります。

生後3~4か月を目安にドライフードへ移行しましょう

生後3~4週間までは母乳を飲んでいるので、この頃から離乳食を少しずつ始めていきます。

まだ歯や内臓ができあがっていないので、ふやかすことで消化を助けたり水分補給も兼ねることができます。子犬の時期は多くの栄養を必要とするので、犬用粉ミルクをふりかけるのがおすすめです(*^-^*)

おすすめ粉ミルク

生後3か月頃になると歯が生えそろうので、この頃から少しずつドッグフードを硬くしていきます。いきなり変えてしまうと警戒して食べなくなってしまう可能性もあるので、半分は以前の硬さ・半分は指で押すとほぐれるくらいの硬さにしましょう。

この硬さに1週間ずつ慣らしていき、少しずつ硬いフードが食べられるように切りかえていきます。だいたい1か月を目安にドライフードに切りかえていきましょう。

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ふやかすメリットとデメリット

ドッグフードを正しくふやかした場合、どのようなメリットやデメリットとがあるのかみていきましょう。

メリット

  1. 消化吸収が良くなる 軟便 便秘の子
  2. 固いものが食べにくい犬でも食べられる
  3. 食事で水分を摂ることができる
  4. 食欲が無い時でも食べやすい
  5. 満腹感が得られる

1. 消化吸収が良くなる

消化器官が未発達な子犬や、軟便など胃腸が弱っている犬にも食べやすく、消化に負担がかからないのでおすすめです。

2. 固いものが食べにくい犬でも食べられる

歯周病などの口腔内の問題がある犬や、シニア犬でもやわらかいので食べやすくなります。

3. 食事で水分を摂ることができる

犬に水を飲むようにうながすのはむずかしいので、水分補給が少ない犬や便秘気味の犬におすすめです。

4. 食欲が無い時でも食べやすい

ふやかすことでドッグフードの香りが強くなるので、食欲がない時やドッグフードに飽きてしまった時に食べやすくなります。

5. 満腹感が得られる

ふやかすことで水分も含んでかさ増しされているので、ダイエット中の犬にもおすすめです。

デメリット

  1. 歯石がつきやすくなる
  2. 健康な犬は噛む力が弱くなる

1. 歯石がつきやすくなる

ドライフードは噛むことで歯石をつきにくくする効果がありますが、ふやかすことでフードが歯につきやすいため、食後のハミガキをきちんと行うようにしてください。

2. 健康な犬は噛む力が弱くなる

毎日やわらかいものを食べているとあごの力が弱くなります。健康な成犬の場合、日常的に与えないようにしてください。

あごを鍛えるおすすめのおやつ

ウェットフードや半生フードより栄養バランスが抜群

ドライフードをわざわざふやかすなら、ウェットフードや半生フードでもいいような気もしますが、多くのウェットフードや半生フードは、腐らせないように合成防腐剤や合成保存料などの添加物が多く含まれています。

保存料や着色料などの人工添加物は消化しにくいため、内臓に負担がかかってアレルギーや体調不良の原因となる可能性がります。

それに比べて、ドライフードの多くは総合栄養食といってそれだけで栄養を摂取することができ、正しくふやかすことで栄養バランスを損なうことなく与えることができるのでおすすめです。

ドッグフードのふやかし方まとめ

ドッグフードの種類によってはなかなか水分を吸ってくれないものもあるので、その場合はドッグフードを細かく砕いてみてください。

多少手間にはなってしまいますが、子犬の成長・成犬の体調改善・シニア犬の健康管理のためにも、総合栄養食のドライタイプのフードをふやかして食べさせてあげるようにしましょう。

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