犬はりんごを食べても大丈夫？適切な与え方、おやつレシピについて

犬にりんごを食べさせても平気なのか心配する声が聞かれますが、りんごには愛犬の健康をサポートする作用が多く含まれているんです。

りんごの栄養素にはどのような効果があるのか、どれくらいの量をどのように与えればいいのかをご紹介していきたいと思います。りんごを使ったレシピもご紹介していますので、ごはんのトッピングやおやつにいかがでしょうか♪

りんご以外にも食べられる＆食べられないフルーツがあるので、愛犬と一緒に季節の果物を安全に楽しむための参考にしてください。

犬にりんごを食べさせても大丈夫

これらの成分は犬にとって害がなく、おやつに取り入れることで健康をサポートしてくれます。ただし、りんごの種・芯・葉に含まれるシアン化物は有毒成分なので、与えないようにしましょう。

りんごの効果

ビタミン

犬は体内でビタミンCを作ることができますが、老犬や病気になった犬は多くのビタミンCを必要とします。その他にもビタミンE、B1、B6などもバランスよく含まれています。不足すると皮膚が荒れたり毛のつやが悪くなるので、食事にも取り入れていきたい栄養素ですね。

しかし、ビタミン（A・D・E・K）のとりすぎは、中毒症状や腎臓や肝臓のトラブルを起こすこともあるので、与えすぎには注意してください。

カリウム

カリウムには、余分な塩分を体外に出すはたらきや利尿効果があるので、腎臓病や高血圧の予防・症状の軽減に効果が期待できます。

ペクチン（食物繊維）

ペクチンは、腸の中にたまりがちな不純物を体外に出すサポートをしてくれるので、腸内環境が悪いワンちゃんや、便秘気味のワンちゃんにもおすすめです。

ポリフェノール

りんごの皮に多く含まれているポリフェノールには抗酸化作用があるので、活性酸素による体へのダメージを防ぎ老化防止に役立ちます。また、筋肉を強くしたり脂肪を減らす働きがあることもわかってきたので、若いワンちゃんにも効果が期待できます。

しかし、皮には農薬やニスが付着している可能性があるので、しっかりと洗うか無農薬のりんごを選ぶようにしてください。

クエン酸

体にたまった乳酸を取り除いて、疲労回復をサポートする効果があります。その他にも、胃腸の働きをよくしたり殺菌作用といった効果もあります。

りんごの適切な与え方

犬の体重	1日の量	犬の体重	1日の量
1kg	8g	15kg	70g
3kg	20g	20kg	86g
5kg	30g	30kg	116g
10kg	50g	40kg	145g

※1日に与えても大丈夫な量（おやつがりんごだけの場合）

はじめてりんごを与える場合は、体重に関係なく少量からはじめてください。また、のどに詰まらせないように細かく刻んだり、すりおろしたりして与えてください。

極まれにアレルギーがあるため注意

頭数は少ないのですが、極まれに果物アレルギーを持っている子もいます。りんごを与えた時に嘔吐・下痢など体調をくずした場合は、からだにあっていない可能性があるのでこれ以上与えないようにしましょう。

りんごに限らずはじめて食べさせる食材は、少量から与えるようにして愛犬の様子をみてください。

りんごのほかに食べられるフルーツ

フルーツ	効果
いちご	低カロリーでビタミンCが豊富
バナナ	カリウムが豊富でエネルギー補給になる
キウイ	食物繊維が豊富で腸内環境を整える
パイナップル	脂質をエネルギーにかえたり、クエン酸が含まれている。
メロン	水分と糖分が多いので食欲がない時にオススメ
みかん・梨	水分補給
スイカ	カリウムが豊富で利尿作用がある
柿	食物繊維が多く、抗酸化作用がある
ブルーベリー	抗酸化作用（皮もOK）
栗	でんぷんやビタミンを含むエネルギー補給
マンゴー	からだを冷やし、細胞の老化を防ぐ
ライチ	抵抗力を高める

基本的には葉・茎・皮・種・芯には中毒を起こす成分があるので果実だけを与えてください。

犬に与えてはいけないフルーツ

ぶどう	腎臓の組織が破壊されることによる急性の腎臓機能不全
イチジク	中毒性のある成分が含まれているため、口内炎・嘔吐を引きおこす
ドライフルーツ	糖質・食物繊維が多くなり、軟便や下痢を引きおこす
皮をむかない 柑橘系	レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の皮には、嘔吐や下痢を引きおこす中毒性のある成分が含まれる
プルーン	呼吸困難やショック症状を引きおこす

少量であっても中毒症状を引きおこす可能性があるので、これらのフルーツは与えないようにしてください。

愛犬のおやつに最適！りんごを使ったレシピ

りんごのケーキ

砂糖不使用の自然派ケーキです

材料（体重3ｋｇの場合/1食分）

作り方

1	薄力粉と豆乳がダマにならないようによく混ぜる。
2	りんごを1に入れてよく混ぜる。
3	シリコン素材の型に流しいれ、電子レンジで1分加熱してできあがり。

りんごとチーズのトッピング

いつものフードにトッピングしてみてはいかがでしょうか♪

材料（体重3ｋｇの場合/1食分）

作り方

1	りんごは皮をむいてすりおろす。
2	フライパンで軽く火を通す。
3	甘い香りがしてきたらフリーズドライチーズを入れて火を止める。
4	冷めたらいつものごはんに盛りつける。

まとめ

りんごには犬の健康をサポートする作用がありましたが、果物アレルギーをもっているワンちゃんもいるので、与える場合は少量からはじめてみてくださいね。