柴犬は室外で飼われているイメージが強いので、室内で飼っても大丈夫な犬種なのか気になりますよね。
柴犬を室内で飼う場合の飼育方法やしつけの仕方をご紹介していますので、室内で飼うときの参考にしてみてください。
この記事でわかること
柴犬の飼育は室内でも室外でもどちらでもOK
柴犬は室内飼い、室外飼いのどちらでも飼うことができる犬種です。なので、飼い主がどのように柴犬を飼いたいかが、室内か室外かを決めるポイントになります。
次に屋内飼いのメリット・デメリットをご紹介していますので、そちらも参考に室内か室外か決めてみてはいかがでしょうか。
室内飼いのメリット
- 感染症や熱中症などの病気から守ることができる
- 近所迷惑にならない
室内で飼う大きなメリットは、外敵や感染症などといったケガや病気から守ることができることです。小さな異変にも気づきやすいので、室外に比べて寿命が長いと言われています。
最近ではご近所トラブルも問題となっているので、鳴き声が原因でおこるトラブルも防ぐことができます。
室内飼いのデメリット
- 毛が生えかわるので抜け毛が多い
室内で飼う唯一のデメリットは、抜け毛が多い点です。柴犬の体毛はダブルコートといって、皮膚を守る毛(オーバーコート)と体温調節をするための毛(アンダーコート)の2種類の毛が生えています。
換毛期(春・秋)になると抜け毛が増えるので、掃除機をかけてもかけても毛が落ちている…ということを覚悟しておきましょう。
屋内でも屋外でも共通の正しいしつけ方
まずは柴犬の性格を知ろう
- 飼い主への忠誠心が強い
- 独立心が強くベタベタされるのを嫌がる
- 警戒心が強く恐れしらず
- 運動や遊ぶことが好き
柴犬のテリトリーを作る
ケージやサークルで愛犬のテリトリーを作ってあげましょう。独立心が強くベタベタされるのが苦手な柴犬は、ひとりで落ちつける空間を好みます。かわいくてついついかまってしまいそうですが、柴犬には適度なスキンシップを心がけましょう。
また、テリトリーを作ることで飼い主との境界線にもなりますので、主従関係をはっきりとさせるためにも有効な手段になります。
主従関係を身につける
柴犬は忠誠心が強いので、この性格を発揮させることでとっても飼いやすくなります。主従関係を身につけさせるには、まずはコマンドを教えていきましょう。「おすわり」「ふせ」「まて」などの基本的なコマンドをマスターすることで、飼い主の言うことを落ちついて聞けるようになります。
“主従関係”と聞くとなんだか強い言葉に聞こえますが、しつけ=体罰ではありません。犬はうれしいことや楽しいことが待っていると理解することでそのコマンドを学習していくので、しつける際は【ほめる】【おやつを与える】を意識して行いましょう。
警戒心が強いのが柴犬のいいところですが、しつけ次第では「噛み癖」「無駄吠え」といった問題が起こります。
トイレトレーニングを教える
室内飼いでもっとも飼い主を悩ませるしつけではないでしょうか。“トイレシーツでおしっこをしてほしい”というのは飼い主の都合なので、根気強くしっかりと教えていきましょう。
しっかりと運動できる環境
運動が大好きな柴犬は、からだを動かせないとストレスがたまってしまいます。日々のお散歩では歩いたり走ったりとメリハリのある動きや、バール遊びなどでからだをおもいっきり動かせるようにしてあげてください。
散歩の回数や時間、距離などにこだわらず、質のよい散歩で発散させてあげてくださいね。
ブラッシングで柴犬の抜け毛対策、皮膚病予防
柴犬はなんらかのアレルギーによる皮膚病にかかりやすい犬種です。柴犬の難点でもある抜け毛対策と皮膚病は、日々のブラッシングで予防できるので1週間に1~2回程度行ってあげてください。
ブラッシングのほかに部屋の掃除をこまめにすることも、皮膚病を予防するポイントです。特に愛犬が使っている布団やおもちゃなどは定期的に洗ったり天日干しをするようにしましょう。
シャンプーでも皮膚病予防
日々のブラッシングにあわせて、定期的なシャンプーも愛犬の皮膚を清潔に保つ方法です。頻繁に行ってしまうと余分な皮脂まで落としてしまうので、月に1~2回程度のシャンプーで大丈夫です。
用意するもの
- 犬用シャンプー
- 吸水性の高いタオル
- ドライヤー
- スリッカーブラシ
シャンプーの手順
手順 | 内容 |
---|---|
1.ブラッシング | シャンプー前に、まずはブラッシングで汚れや毛のもつれを除いておきましょう。 |
2.ぬるま湯 をかける |
シャワーの温度は35~36℃、水量は弱めにして様子をみましょう。 |
3.シャンプー | 耳まわり→背中→おしり→後足→しっぽ→わき腹→おなか→胸→前足→顔の順にシャンプーしていきます。指の腹を使ってやさしくシャンプーしてあげてくださいね。 |
4.すすぐ | 毛の奥や脇にシャンプーが残っていることが多いので、しっかりと流していきましょう。 |
5.タオルドライ | 吸水性のあるタオルがおすすめです。 |
6.ドライヤー | からだから30㎝程度はなして乾かしましょう。中の毛が乾きにくいので、ブラッシングしながら乾かすのがポイントです。 |
柴犬を多頭飼いする注意点とコツ
- リーダーは飼い主ということを徹底する
- 先住犬を優先する
- それぞれにテリトリーを与える
- 犬同士の上下関係をきずかせる
あまり多頭飼い向きではない柴犬ですが、注意点とコツをおさえておくことで問題なく多頭飼いすることができます。
リーダーは飼い主ということを徹底する
柴犬を飼う上で最も重要なのが主従関係の徹底です。多頭飼いであっても1対1で主従関係を教えていきましょう。確実にコマンドでコントロールできないと、柴犬の多頭飼いは難しいと思います。
先住犬を優先する
上下関係で生活をしている犬にとって、後から来た犬に手を焼いている飼い主をみてストレスを感じます。ストレスから問題行動をおこすこともあるので、【先住犬>後輩犬】という上下関係は崩さずに、散歩やごはんの順番など先住犬を優先するようにしましょう。
それぞれにテリトリーを与える
冒頭でもお話ししたように、独立心が強い柴犬にとってひとりで落ちつける場所が必要です。トイプードルやチワワなどの違う犬種同士で飼う場合でも、全ての犬にテリトリーを与えるようにしましょう。
犬同士の上下関係をきずかせる
去勢していないオスは攻撃性が強いので、それ以外の場合は犬同士を同じ空間において、犬同士に上下関係をきずかせましょう。威嚇やけんかは順位を確認する大切な行動なので、すぐに飼い主が仲裁に入らず見守ってあげてください。
柴犬と猫の多頭飼いの場合は、マイペースな猫とベタベタされたくない柴犬の性格上、ほどよい距離感でけんかにならないことが多いようです。無理に近づけずにこちらも見守るようにしてくださいね。
柴犬の室内飼いまとめ
柴犬を室内で飼うときのポイントはわかりましたか?
初めのうちにしっかりとしつけておくことでとても飼いやすい犬種なので、しつけのポイントをおさえて取り組んでみてくださいね。